チリペヂィア

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ちょっと危ない自転車メンテナンス

(今回の話は国内で最もメジャーな英式バルブの場合に限ります。なお、危険な方法なので必ず自己責任で、かつ最大の配慮を行ってください。またできればそれなりに危険の伴う技術的職業経験のある人がやってください)

「半日で良いからどうしても自転車を動かしたいのだがタイヤの空気が抜けているッ!ポンプもないッ!!」

こんな事ってありますよね(*1)。

そんな時はコレ。

エアダスター

ただし内容ガスとして主流であるHFC-152aは可燃性です。

  • 自転車を使った後は絶対にタイヤ内のガスを抜きましょう。
  • 温度の高い場所、炎天下での路駐なども厳禁です。

他諸々のシーンで「ぁ、コレはなんかヤバいかも」という慎重な勘が、動物的にピーンときた事がある人のみ、この方法を採れると考えてください。なお、事前にYoutubeなどでHFC-152aを燃やす動画などを視聴しておけば、有事の際に慌てず適切なイマジネーションを得る事が出来るかと思います。

ちなみにHFC-152aは、ママチャリにピンチヒッター程度なら丁度良い圧力(ちょっと空気圧低いかなっていうくらい)に封入されてる事が多いです。また、ノズル(ストロー)を外し、適当に指で押さえて直接注入するズボラな方法になりますので、英式バルブ以外で注入は困難と思われます。

実のところ

実のところこのエアダスターは、私ではなく、製造機械設計や設置をやってた父親がニコニコ引っ張り出してきたんですよ。「イイコト思いついた!」みたいなノリで火気厳禁って書いてあるエアをプシュプシュ入れちゃうわけですよ。まさにバッドノウハウ上等の爆発的瞬発力…確かに個人的経験から言っても「炎天下放置が危険かどうかピンと来ないことはないはず」ならば「確かになんとかギリギリ実用域…」だなとは思ったんですが、年季の入った清濁混合こそ現場エンジニアリングのリアリズムだと戦慄を覚えましたね。「防ぎようもない最初の一回」をあらゆる方策でリカバーしてしまう柔軟性と言いますか野生の勘と言いますか。

きっと私の自転車の代わりに自分が車を出すのが死ぬほど嫌だったんだろうなという事は考えないでおきます。

いざという時はゴーストライダーごっこと言える豪胆さが皆様に宿る事を祈って。

*1:ちなみに私の場合、米式ポンプにつける英式バルブ用アダプター紛失が原因でした。なお今回の反省で、米式ポンプにあわせてチューブの方の英式バルブを米式バルブに変換するアダプターを購入しましたよ…ぶっちゃけ米式バルブの方が圧力維持や部品耐久力的にも運用しやすいのは最初から分かってたんですが、タイヤサイズのせいで米式チューブが入手できず放置した結果がこのザマでございます。