チリペヂィア

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PC自作日記

とりあえずXP期限切れ+消費増税を目前に母艦(このへんで記事にしているXPマシン)が突然壊れてしまいました。電源スイッチ無反応。

「あぁーコレはまずマザボがやられてしまったパターン」かと分解してみると、細かい部分に結構ホコリがたまっていました。3.5インチのマルチカードリーダー(フロッピー付)の奥がとくに酷かったっす。メモリーカードメディアを突っ込むスロットの奥!吸気の貧弱なケースなので、思ってもみなかったところを吸気経路にしてしまっていたか…そして端子間に生じる電位差マジ怖す。*1

確かにこのところUSB機器が1.0接続されちゃったり認識トラブルを起こしたり起こさなかったり怪しい状態でした。分かっていれば、カードリーダのクチ(スロットの入り口)に掃除機を当ててホコリを吸っちゃえば一発なんですが、ペンライトで照らすまではなかなかわからない部分ですね。スロットにカバーついてる製品もあんまり無いし。

せっかくなのでWin8を自作で組み直したりLinux入れてみたりする日記をしばらくしたためていく事にします。

手始めに部品の買い方メモ

ケーブル・マウンタ・小物類は大手量販店の圧勝です。自作専門店は、独特の保証の強さを生かしてメモリやチップなどコア部品を中心に敢闘中。

  • 調べてみるとヨドの自作小物は意外と安い。
  • ヨドとビックはポイント還元率を含めるとAmazonより安く、レビューでもなんぼかポイントもらえます。
  • CPU/MB/MEMあたりはとくにこだわらなければ結局セット売りが安定?(マザーボード セットで検索するとチラホラ)

「今時自作なんてしなくても良いんじゃないの?」という視点でも調べたんですが、チップオンボードのビデオ性能がいまだに酷い感じです。いつかチップオンボードでじゅうぶんな時代が来ると言われ続けてはや何年。このところはIntelのIrisというシリーズが頑張ってるようなんですが、それも単にレンダリング性能だけで言えばnVidiaのGTモバイル系の方がずっと優秀で、しかもnVidiaのGTMは自作用MBのラインナップにはあまり顔を出さないんですよね(だいたい省スペース問題を頑張って解決するくらいなら、場所に余裕さえあるならグラボ挿すほうがコスパが良いわけですし*2)。使い回す事が可能なRadeon5770が今手元にあるとなると、オンボードにコイツのレンダリング性能をぶっこ抜いて欲しいのですが微妙に難しそう…なら、5770使い回して浮いたお金でシステムドライブをSSDにしたいのが正直なところです。加えて言えば、今は増税前の駆け込みセールの雰囲気があるのでどっちかと言えば自作した方が部品単位でお得感が出やすいのかなという見積もりの印象もあります。

なんかマザボばっかり壊れるな

このところ「なんかやたらマザボ壊れるな」って気がします。HDDの故障トラブルに関しては要素が複合的すぎるので別とすると、個人的に今までの故障パターンですと「省スペースPCで発熱問題の顕在化、また場所が確保出来ずに小型化した電源がお粗末で構成部品の寿命に悪影響」「初期のSSDとかこなれていないものは決まって短寿命あるいは相性問題の巣窟」「オーバークロック系の遊び方をすると相性問題はテキメン顕在化」とか。逆に言えば自作PCでも電源や冷却構成に気を配り、変な部品に手を出さずオーバークロックとかもせず、各種保険をうまく使って相性問題を回避してしまえば、解消出来ないボトルネックはほぼ存在せず「寿命についても信頼のおけるコスパの良い作業環境一丁上がり!」。しかしそうなると消去法で「マザボの寿命(電解コンデンサの限界)」という死因が支配的になってきてるなーという印象です。

AMDファンには申し訳ないけれどソケット規格は少ない方が…

CPUメーカーが淘汰されたため、必然的にソケット規格が淘汰されました。マザボも各メーカーでソケットの絞り込みによるラインナップの絞り込みが生じています。それにつけてもCPUが高い!CPUは独占化+規格淘汰でメーカー一人勝ちのシナリオです。一方、マザボは製品を売っているメーカーが多く、規格淘汰によってラインナップが絞られた分が全て価格競争に反映されているのか、お買い得な印象。仮にマザボが消耗品であってもぶっちゃけそれほど気にならないくらい。AMDには悪いんですが、CPU乱立期に比べれば今の状態は自作派には優しいかもしれません。私の経験上、CPUは変な事しなければあまり壊れるような部品ではなく*3、安い部品を使い潰して高級部品を使い回すコスト計画が立てやすい状態になっています。さらには固体コンデンサ化の波が来ており、次の自作はそのへんマザボ寿命が伸びるのではないかと楽しみ。

つづく

*1:なぜこういう部分にホコリがたまるのか、暇なので説明します。平たく言うと、レディー状態の端子には電気信号や電力を渡すための電圧(水道における水圧のようなもの)がかかっています。もちろん非接続で露出している端子は、見た目の通りに直接的には通電してない断絶状態。水道で例えるなら、固い土の中で水道管が途切れてるような状態です。キャップも無いのに大丈夫?と思うかもしれませんが土に阻まれてそんなにしみ出したりはしないですけれど、やっぱり多少は漏れてます。で、土がモゾモソ動いて”途絶されているべき水道管をたまたま連結しちゃう”事があります。これがいわゆるホコリのような微小物質が電気回路を連結しちゃった状態ですな。やはり圧がかかっている状態が長く続くと、できるだけ回路を連結する方向で状態が整いやすく、またその物理状態を維持しやすくなるので、やっぱり定期的に電源を落として掃除しろって話になります。

*2:というか、そもそもこの問題があるからこそ、「あくまでもCPUのオマケ」の範囲でのハイエンド技術を狙い撃ちしているのがIrisと。言われてみればスマホのGL性能も「オマケ機能でこんなに動くんだねスゴイね!」という暗黙の文脈ってありますよね…オンボのチップ性能は目覚ましい進化を遂げているのも疑いないですが、据え置きマシン用の部品として考えると、電力消費や発熱の問題ってそこまでシビアじゃなく、コストと性能のバランスだけで見てしまうとかなりイマイチな感じです。

*3:設計やユーザーの使い方、あるいは現実的な諸々の問題で潰そうと思えばいくらでも潰せますけれど、本当は半導体自体、配慮して使う分には理論上の寿命は半永久的なはず。AMDについては、お買い得感があって好きだったんですが御愁傷様でした。nVidiaはDXの規格ハンドリング権限があるはずなのに案外イケてない製品も多く、大手的横綱感がクサすぎるので、次もRadeon買おうと思っています。頑張れAMD、頑張れATi