チリペヂィア

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就寝用コタツ買いました

省エネ路線でパーソナルヒーターが静かな人気らしい!はやくブームに乗らなくちゃ!で、ヤフオクで落としました。

「この手合いは東芝モノだろ!」というのもありますが、実際東芝時代のものは古すぎて状態が酷いものが多く、無難にナショナル時代のものを入手しました。

この見てくれのアホらしさにしては、古い設計のままなので低コスト商品にありがちな今時のスカスカ感がありません。そのたたずまいにアテられてウッカリ分解清掃を開始します。こういう完成度の高いものを分解すると心の栄養になりますね。



それにしても木枠曲がってますよねコレ…経年劣化で割れてる木材部分から木の中身が見えているのですが、最近の低コスト家具でよく使われるバルサっぽい合板ではなく、もう少しちゃんとしている素材で、おそらく曲がりグセの強い二級品あたりを主に使ってる感じでしょうか。そのせいか多少割れてる程度では剛性感にかげり無し、ちょっとたまりません。



熱源はレモン球を利用しています。石英管などの管ヒーターかと思っていましたが…。レモン球は汎用ソケットタイプではなく専用品なので、球が切れても交換は難しそうです。まーこれは温度もそんなに高くは無いしそうそう切れたりはしないかな…。なぜレモン球かちょっと考えてみましたが、薄型化する意味が無いのと、管タイプにするとヒーターの表面積が減るので面積あたりの熱量が上がり、布団の中で利用する時に管上にたまった埃が発火するリスクとか再検証すんのが面倒くさい、とかそのへんでしょうか。



フロントパネルだけ木ネジなのは「可変抵抗を分解する時はダイヤルがずれないよう組み付けに気をつけて」ってのもありそうですねコレは。



しかしネジが無駄に長いんです。そりゃこの頃はまだ金属高騰もしてませんよね。よくもわるくも戦後50年まではこういう作り方でしたね。


火力は100Wでも申し分ありませんでした。椅子に座って作業をする時、寝袋をこたつ布団の代わりにして常時弱で使用していますが、それで本当にコタツ並の利用感です。おかげで今年はまだ部屋の暖房を16℃以上に設定していませんが余裕です。壁際の机に座ると足元が冷えたものですが、コタツ寝袋効果は絶大です。

実は最初この商品を知った直後「このくらいならいっそ石英管で自作するか?」というのを考えました。なにしろたかが100Wヒーターです。

ただ「サーモスタット回路とカバーを作り、それを木枠で覆い、ニス塗って磨き」となると材料揃えるだけで軽く数千円コースで、しかも安全性に至ってはまったく実績ナシ…と思うと「ベストはオークションで半額入手」となりましたが、ネタっぽい見た目から想像するよりは丁寧で味わい深い製品でした。製造年を感じさせない美中古品が多く出回るのも作りの良さによるものでしょう。

正直長く使うつもりなら、オークションを逃して新品で買ってもアホを見る事は無いかもしれません。今時使わなくなっても安心して人に譲れる製品ってなかなか無いです。少なくとも、2000円の電気ヒーター買って、妙に使いにくく持てあましちゃいましたっていうのよりはずっと良いですね。

どこか店頭で山善やメトロの現行品を見かけたら細かい仕様が変わっていないか、どう変わっているかチェックしてみたいです。