チリペヂィア

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PCケース HEC 6K60SBNP

古いmixi記事から面白かったので再編して転載。

MATXに絞って大きすぎずメンテ性があって、作りのしっかりしたものということでケースを変えたときの記録です。

HEC 6K60SBNP http://www.hec-group.jp/pccase_6k.htm

MATXでシャドーベイ少な目なので、スッキリしてる反面RAID等は厳しく「ある程度は構成を絞っていく」つもりが必要です。良くも悪くもソツなくフツーのデスクトップPCを作るためだけに生まれたケース。

シャドウベイのHDDの配置が縦から横に変更されたものがあるようです(どっちが前/後期型か今にしてみるとちょっと分からない)。
縦横どっちにしようか考えましたが、縦型だけシャドウベイに直接FAN設置用の大穴が穿たれているのでこちらを選択。このケースには前面FANスペースがなく「ブラケットに直でFANってどうなんだ…」というのが、当ケース一押しのキワいトコロになります

買ってみると5000円以下の安物とは比べられないほど頑丈でしっかりした作り。噛み合いやはめ込み具合も良好です。

CPU冷却

さぁ部品の寿命に直結する冷却問題です。CPUは良く冷えました。AthronXP64の4200+がリテールファンで40度代を楽々維持するので十分でしょう。

HDD冷却

気になる前面HDD冷却は実際酷いです。

  • シーゲート ST316082 5AS(160G)
  • 日立 HDS721010CLA(1TB)

ブラケットFAN未装着で、上記HDDを二個付けすると起動後あっという間に40度超えました(6月初旬)…キッツゥー。

FAN変更

さっそくFAN工作。背面標準FANの仕様を基準に新FANをお値打ちゾーンから適当に選択。

背面標準 GP D90SL-12 28.1CFM/27.5dB
背面交換用 ENERMAX TBサイレンス UCTB9P 42.67CFM/21dB
ブラケット追加用 アイネックスCFY-90s 28.18CFM/12dB

背面はちょっと静穏で風量重視、ブラケット追加側はHDDへの振動も気になるので、とにかく静穏でちょっとだけ風量を重視。

吹き上げ吹き降ろし?

組み付けテストしたところ、吹き上げるのか吹き降ろすのかはどっちでも良いみたいでしたが、熱は上昇するので吹き上げ方向に設置しています。

ガムテープで目張り

無印に比べれば確かに、FAN増設で熱上昇はかなり抑えられている感じなんですが、わりとアッサリ40度超えました。もう少しポテンシャルを感じるのに伸び悩む印象があったので工作を続けます。

ここで座学の時間です。冷却対象は、それ自体が送風路の邪魔になります。フルオープン状態の冷却対象にガンガン風を当ててもあまり意味は無く、冷却対象を包むように風が流れなければ冷えません*1。ということで。

布ガムテ万能説!(FANをつけない自然空冷時には逆効果なのでもちろん貼っちゃダメ)隙間をつぶして穴を半分ふさぎます。正直、思い付きでやってみたのに効果大。ということでFANつけたらコレやらないと勿体無いことになります。

これで冷却能力としては、6月初旬で1日つけてると40度を超えたり超えなかったりです。

夏場で室温30度を超えても、なんとか40度前半でキープできます。つけっぱなしはちょっと厳しいかもしれません。

*1:低速からエンジンが高回転で高温になりやすいラリーカーや一般車のデザインが分かりやすいです。昔はアホみたいにフロントにデカい穴をあけて、エンジンやラジエーターにガンガン風を当てていたのですが、結局風が散っているだけで意外と冷えていない事が判明して以降、前面の開口部は小さく絞り、主要部品にむしろカバーをかけて空気循環を整流化するのが一般的になりました。